Q. なぜ、KBを作ろうと思ったのですか? |
A. 最初は大きな模造紙に数人が一緒に書き込むようなことが、 LANで結ばれたPCでできないかと考えて、そういうシステムを作りました。 それは私や鈴木先生がまだNECに勤めていたときです。 模造紙に数人で書き込む時には、各々がそれぞれ別のことを分担して 作業しているようでいて、お互いの文章や絵の内容が影響しあったり、 お互いの作業に口や手を出しあったり、書くスペースを融通し合ったりするわけです。 そういった相互作用が、学習機会としてとても有益なのではないかと考えました。 後に、その考えは「創発的分業」というアイデアとして結実しました。 製作過程で苦労したことはやっぱり、なかなか開発が進まないことでしょうか。 これは、あまりお金をかけないでやっているので、いたしかたないことなんですが。 |
Q. KBのコンセプトは何ですか? |
A. 創発的分業の支援です。創発的分業とは、 「分業の境界付近で、人々が即興的に境界を越えたり、分業を調整しあったりすること」をいいます。 これはうまくいっている分業ではふつうに見られることで、 もちろん実践的にも重要ですが、教育的にも重要であると考えています。 KBではこのような創発的分業がやりやすいようにと考えてデザインをしています。 |
Q. なぜ、KB(Kneading Board)という名前が付いたのですか? |
A. これは鈴木先生の発案です。 「Kneading Board」とはパンやパスタの生地などをこねるときに使う板のことです。 みんなでその板の上でアイデアをこねくりまわして、 素晴らしいアイデアに練り上げていこうというところから、 その名前がつけられました。 |
Q.KBをどのような学習に役立てて欲しいと考えますか? |
A. 私が最初に考えた利用法は、 >理科の実験で、みんなで実験条件を手分けして実験し、その結果を即座に共有して議論する >国語や社会で、電子掲示板のように、みんなで議論を深める >遠隔で議論するときに、議論の内容をまとめていく などでしたが、久保田先生(現: 上越教育大)をはじめとする現場の先生方が、 私が思いもつかなかった利用法をいろいろ編み出してくださるので、とても楽しです。 (具体的な使用例については、実践事例 をご覧下さい。) |
Q.KBを使うには? |
A. 「さっそくKBを使ってみたい!」という方は、インストール をご覧の上、お試し下さい! |